2009年01月11日

松江市内『大鯛寿司』の十二かん、その九 赤海老/ホッコクアカエビ 六百四十九かん目

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 エビがやっとでてきた。
 関東ではゆでエビだが、ここではホッコクアカエビである。
 島根で甘エビ(ホッコクアカエビ)? と思われるかも知れないが、生息域の南限なのである。
 ただし、島根ではほんの少し混ざる程度、漁業対象とはとてもいえない。
 面白いのは鳥取県東部ではそれなりに水揚げがあることだ。
 全国的に甘エビでとおるホッコクアカエビを鳥取・島根では「赤海老」と呼ぶ。

 目の前の産地はわからない。
 鮮度がよく、抱卵個体であったようで卵が乗っている。
 客としては島根もしくは県境近く、島根の水産物を大量に水揚げしている境港のものだと思いたい。
 この握りとしての姿が美しい。
 若い職人さんの腕が並ではない、ということがよくわかる。

 甘エビ(ホッコクアカエビ)の旨さは甘さである。
 甘みを感じさせるアミノ酸が、粘液に絡まるようにある。
 そのため甘みが強く感じられるのだ。
 甘く感じながら旨いのである。

 そしてこの小さな一かんが甘い。
 上にのった卵のプツプチして、鮮度がいいために身にも適度な食感がある。
 苦みがまったく感じられない。
 舌にほどよいサラサラした甘みだけが残っている。

 これが地物(松江魚市場に出てきた近海のもの)なら、ホッコクアカエビの南限を食べてることになる。
 ここに旅情を感じるのは甲殻類学をほんの少しかじったせいだ。

2008年10月17日
大鯛寿司 島根県松江市東奥谷町361-9
ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑、ホッコクアカエビへ
http://www.zukan-bouz.com/ebi/tarabaebi/tarabaebi.html
寿司図鑑へは
http://www.zukan-bouz.com/zkanb/susizukan/06/13.html
ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑(いちばぎょかいるいずかん)へ
http://www.zukan-bouz.com/
posted by ぼうずコンニャク at 09:38| Comment(1) | ウニ、エビ・カニ甲殻類 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
これは地物だという説明だったと思います。
特に今回は他のものを含めて地物にこだわっていたと思います。
最近のことかもしれませんが、島根半島沖産、あるいは島根県産表示のホッコクアカエビは、スーパーの店頭でもそれほど珍しいものではありません。
Posted by ヤマトシジミ at 2009年01月12日 22:50
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